複数形

 英語において、複数形を文字を重ねて表現することがある。例えば、pageの略である、p.について、複数形のpagesをpp.と表すことは、一般的な引用において、散見されるところである。(ただし、Bluebookの引用では、p.やpp.は用いられない)

 Bluebookの引用に基づいて、複数形で文字を重ねるのは、次のような例がある。

 §§ sections

 ¶¶ paragraphs

 nn. notes

 n.の後にはスペースを開けないけれど、§や¶の後にはスペースを開ける。留学時代に証券規制の講義のゲストとして、Sullivan & Cromwellの弁護士が資料を配ったのだけれど、そのスペースがいわゆる non-breaking space だった。Wordでも、LaTeXでも、これを使うのが良いだろう。

 複数形が法学以外で用いられる例として直ぐに思いつくのは証券業界である。1 milllionは、1mだが、150 millionは、150mmと表すのは、アナリストレポートで良くある省略である。例として、 JPMのアナリストレポート を挙げる。

 他に何かあるかを考えたときに思いついたのが、米国の法学修士号で一般的なLL.M.である。Legum Magisterの略だが、LegumがLegisの複数形ということではないだろうか。確認は取れなかったので、仮説ということで。